レム睡眠という言葉、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。そんなレム睡眠について理解しておけば、睡眠についての悩みが少しでも解決していくと思います。また、眠りが浅くて困っている方は寝返りなどが関係していることをご存知でしょうか。レム睡眠や眠りの深さについて一般財団法人日本ふとん協会がまとめた情報をご紹介します。

1、レム睡眠って何?

人間の睡眠はノンレム睡眠とレム睡眠という2種類の睡眠状態から作られています。この二つの違いは何でしょう。各々特徴がありますが、この2つの名前が付けられる由来となった理由が最も大きな違いです。人が寝ているときにまぶたを閉じている奥の眼球が、時折キョロキョロと速く動いている様子を見たことがあるのではないでしょうか。この急速眼球運動が現れる睡眠をレム睡眠、現れない睡眠をノンレム睡眠と言います。

レム睡眠についての詳しい特徴を紹介していきましょう。役割は体の不動化や情報の再編成、発育途上の脳の整備点検など、ノンレム睡眠に比べてとても多いです。呼吸や血圧は、その時折によって変動し突発的な痙攣が起こることもあります。

【check!レム睡眠の眠りの深さ】
・眠りの深さは比較的に浅い
・意識も比較的に高い
必ずしも浅い眠りというわけではありません。平均的には熟睡状態よりも浅いということです。

睡眠時に夢を見ることありますよね。夢を見ている時間もこのレム睡眠というわけです。レム睡眠では視覚映像的なので、夢を見た時に色々な映像が流れてくるのです。

その際、脳温などが上がり大脳が活動的になりますので、ゆっくり休んで眠っているというわけではありません。ノンレム睡眠は「ぐっすり眠る」状態、レム睡眠は「ぐったり眠る」状態と解釈されています。

2、レム睡眠の時間は決まっているの?

ノンレム睡眠とレム睡眠が対照的な役割を持って繰り返し出現して補い合うために、人間の一晩の睡眠の中に各々数セット繰り返されます。健常成人だと約90分ごとに交代していると言われています。

【check!レム睡眠は概日リズムの影響を受ける】
・レム睡眠の出現率は成人で20~25%
・一晩に4~6回出現
・時間帯は明け方に向かって増加(一晩の最後の1/3あたり)
・概日リズム、つまり体内時計の影響

このように不眠の悩みがない健常成人の睡眠では、レム睡眠やノンレム睡眠の順番や割合が適正なバランスなので質のいい睡眠をとることが出来ます。ただ睡眠時間をたくさん取ればいいというわけでは無く、睡眠の内容が正しくなければ不眠の訴えが出てきてしまいます。

3、寝返りはなぜ起こるの?

寝返りは睡眠中に体を動かすため、睡眠の邪魔になったり悪い影響があるのではないかと思っている方が多いですが、実は寝返りにはとても重要な役目があるのです。

【check!寝返りには重要な役割がある】
・睡眠中に同じ体の部位が圧迫され続けることで、その部位の血液循環が滞ることを防ぐ
・睡眠の段階をスムーズに移行させる
・体温調節
・寝床内の温度を保つ
・熱や水分の発散調節

寝返りには、睡眠中の体の不具合を取り除き、睡眠を快適にしてくれる役割があるということがわかりますね。

4、寝返りは睡眠中のスイッチ?

睡眠中20~30回ほど行われる寝返りは、眼球が急速に運動しているレム睡眠と睡眠前半に出現する深睡眠のノンレム睡眠の移り変わりに密接な関係があると言われています。この2つの睡眠は60~110分の間隔で変わり続けています。このような睡眠段階をスムーズに移行させるスイッチのような役割があると考えられているのです。質のいい睡眠をとる中でとても重要な役割ですね。

5、寝返りは多いほどいいの?

寝返りの重要さについて前文でお分かり頂けたと思います。では、一晩で平均20~30回の寝返りの回数が多ければ多いほど睡眠中の体のためにいいのではないのかと思う人もいますが、決してそういうわけではありません。

【check!寝返りが多い人は眠りが浅い】
寝苦しい夜、そんな体験をしたことがある人はわかると思いますが、なかなか熟睡できない時にじっとしていられずに寝返りをうっていることがあります。眠りが浅い証拠です。身体にとって良い寝返りとは、無意識に行われています。平均よりも多い寝返りをしている場合、眠りが浅く朝もすっきりと目覚めることが難しいと思います。

特に、眠り初めから1時間ほどの間の寝返りは要注意です。眠り始めの1~1.5時間は最も深い睡眠が得られる時間帯で、身体の動きはほとんどなく同じ姿勢を保ち続けることができます。その時間帯に寝返りをしていると、眠りは浅くなってしまうのです。

参照:http://www.goodsleepfactory.com/column/1760

6、スムーズな寝返りを目指しましょう

【check!良い寝返りをするポイント】
・寝室の温度は適温か
・マットレスなどの硬さは合っているか
・枕の高さは合っているか
・掛け布団は身体の負担になっていないか
・心はリラックスできているか
・寝返りがうちやすい格好をしているか
・寝返りがうてるスペースはあるか

自分では睡眠中にどのくらい寝返りをうっているかわからないですよね。そのため、自分で上記のようなポイントを注意して対策していく必要があります。朝目覚めた際、手足や腕、顔などがしびれていたり、痛みがあったりする場合は要注意です。寝返りを上手くうてていないかもしれません。睡眠中の身体の状態をよりよくし、質のいい深い眠りをするためにスムーズな寝返りを目指していきましょう。

出典:睡眠環境と寝具『睡眠編』、睡眠環境と寝具『寝具編』/一般財団法人日本ふとん協会