睡眠にはレム睡眠とノンレム睡眠の2種類の眠りがあります。あなたも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。睡眠に関して悩みがある人はまず、自分の眠りに関してどんな睡眠をしているのか理解をしておいた方が良いでしょう。そのため今回はノンレム睡眠について一般財団法人日本ふとん協会がまとめた情報をご紹介します。

1、 ノンレム睡眠って何?

人間の睡眠はノンレム睡眠とレム睡眠という2種類の睡眠状態から作られています。この二つの違いは何でしょう。各々特徴がありますが、この2つの名前が付けられる由来となった理由が最も大きな違いです。人が寝ているときに、まぶたを閉じている時に眼球が時折キョロキョロと速く動いている(急速眼球運動)時があります。この急速眼球運動の英語表記の略称がREMsであることから、REMsが現れない睡眠をノンレム睡眠、現れる睡眠をレム睡眠と言います。

ではノンレム睡眠の特徴について見ていきましょう。少し前までは「ノンレム睡眠は脳の眠り」「レム睡眠は身体の眠り」と言われていましたが、その観点で言うと体のメンテナンスが行われる(成長ホルモンが集中的に分泌される)のはノンレム睡眠中なので、一概に「脳が休んでいる」とは言えないことがわかりますね。

ノンレム睡眠は眠りが浅いまどろみ状態から深い熟睡状態まで含まれています。ノンレム睡眠時では眠りが深くなるにつれて、脳温・脳血流・ブドウ糖代謝などが低下し皮脂ニューロンという神経細胞の活動を鎮静化して意識水準を下げます。この特徴もレム睡眠との違いの一つで、ノンレム睡眠は大脳を鎮静化、レム睡眠は大脳を活性化するための眠りという役割分担がされており、「ぐっすり眠る状態」と「ぐったり眠る状態」という違いがあることがわかっています。

【check!ノンレム睡眠の深い眠りが続くことは危険】
ノンレム睡眠とレム睡眠は60~110分程度の間隔で繰り返しながら、お互いの対照的な役割を補い合っています。しかしこの繰り返されるセットが狂い、ノンレム睡眠の深い状態が長時間連続してしまうと脳温や呼吸、血圧などが低下していってしまうので危険な状態になる可能性があります。

2、 ノンレム睡眠の時間は決まっているの?

睡眠状態は覚醒・ノンレム睡眠(その中でも浅い睡眠から深い睡眠までの4段階)・レム睡眠の計6段階で構成されています。一夜の睡眠ではこの周期が4~5回繰り返されます。そして入眠して始めに現れるのが、ノンレム睡眠です。最初の90分間のノンレム睡眠は睡眠全体の中で最も深い眠りとなっているのでこの時間帯に起こすことは難しく、強制的に起こされた人は頭が働かずぼーっとした状態で目を覚ますことになります。経験したことがある方は多いのではないでしょうか。

3、 ノンレム睡眠が睡眠の質を上げるポイント?

【check!最初のノンレム睡眠がとても大切】
先ほども説明したように、睡眠が始まって最初の90分が睡眠の中で1番深い眠りということがわかっています。この90分をいかに深く眠ることができるかで、睡眠の走り出しが良くなり睡眠の質が上がるために、翌日の活動もとても良いものになります。

最初のノンレム睡眠では成長ホルモンがとても多く分泌されます。成長ホルモンは子供だけでなく大人や老人にも分泌されて、体にとってとても大切なものです。細胞の成長、新陳代謝の促進、皮膚の再生、老化防止など様々な役割があります。

さらにノンレム睡眠の出現時間帯は主にホメオスタシス(恒常性)の影響を受けることがわかっています。ホメオスタシス(恒常性)とは生物の重要な性質のひとつで、生体の内・外部で環境が変化をした時にも身体の状態を一定に保とうとする生体の仕組みです。このホメオスタシスが働くことで、どのくらいの質・量の眠りを取れば良いかが決定されるのです。

以上のことから自分の心と身体のためにより良い睡眠がとれるよう、この睡眠を大切にしていかなければならないことがわかりましたね。

4、 寝返りは大切?

【check!寝返りには重要な役割がある】
・睡眠中に同じ体の部位が圧迫され続けることで、その部位の血液循環が滞ることを防ぐ
・睡眠の段階をスムーズに移行させる
・体温調節
・寝床内の温度を保つ
・熱や水分の発散調節

このように、寝返りは睡眠中の体の不具合を取り除いて睡眠を快適にしてくれる役割があるということがわかります。睡眠中20~30回ほど行われる寝返りは、眼球が急速に運動しているレム睡眠と睡眠前半に出現する深い睡眠のノンレム睡眠の移り変わりに密接な関係があると言われています。この2つの睡眠は60~110分の間隔で変わり続けています。このような睡眠段階をスムーズに移行させるスイッチのような役割があると考えられているのです。質のいい睡眠をとる中でとても重要な役割ですね。

出典:http://nemuri-lab.jp/story/point/659/

5、 スムーズな寝返りで良い睡眠を

【check!良い寝返りをするポイント】
・寝室の温度は適温か
・マットレスなどの硬さは合っているか
・枕の高さは合っているか
・掛け布団は身体の負担になっていないか
・心はリラックスできているか
・寝返りがうちやすい格好をしているか
・寝返りがうてるスペースはあるか

朝目覚めた際、手足や腕、顔などがしびれていたり、痛みがあったりする場合は要注意です。寝返りを上手くうてていないかもしれません。睡眠中の身体の状態をよりよくするため、質のいい深い眠りをするためにスムーズな寝返りを目指していきましょう。

出典:睡眠環境と寝具『睡眠編』、睡眠環境と寝具『寝具編』/一般財団法人日本ふとん協会